■目次
∟パーソナルカラーとは?
∟どんな部分の色素をチェックするの?
∟ドレープを使った診断方法
∟似合う色と苦手な色の見え方の違い
∟似合う色はおもに4つのグループに分けられます
∟パーソナルカラーはどこに取り入れるのが効果的?
∟似合わない色が好きな色の場合はどうしたらいいの?
パーソナルカラーとは?
パーソナルカラー=似合う色のことです。
「個性や外見的な魅力を最大限に引き出してくれる」色のことをパーソナルカラーと呼びます。
色の調和とその効果については、もともとは20世紀の初めに、ヨーロッパの色彩学者から研究が始まりました。
20世紀後半に、アメリカのイメージコンサルタントたちによって実践的な研究が進み、ファッションにおけるパーソナルカラー診断が一般化するようになったといわれています。
近年では関連書籍や雑誌での特集も多く、パーソナルカラーという単語を聞いたことがあるという方も増えてきました。
でもお話を伺うと、占いのように誤解されて伝わってしまっているケースにもまだまだ出会います。
実際には、パーソナルカラーとはしっかりとした根拠のある似合う色のことです。
似合う色とはその人の生まれ持った色(肌・髪・瞳・頬・質感など)で決まります。
同じ日本人の中でも、肌の色や瞳の色って細かく見ると人によって違いますよね?
見た目の個性が違うように、似合う色も人それぞれ違います。
どんな部分の色素をチェックするの?
色素のチェックでは下記の内容を見ていきます。
- 髪の色や、量、質感
- 肌色、ツヤ感、厚み
- 瞳の色、白目と黒目のコントラスト
色と「質感」を同じくらい細かくチェックしています。
例えば似た色の肌でも、皮膚が薄くてすぐに赤くなりやすい人もいれば、肌の表面に赤みが出づらい陶器のような肌の人もいますよね。
こういった質感は、似合う色の明るさや暗さ、鮮やかさや穏やかさなどにいろいろと影響していきます。
この色素と質感と調和する色が似合う色です。
(そのためノーメイクでの診断が基本です。カラーコンタクトもお外し頂いています)
例えば瞳の明るさでは、
- 瞳の色が明るい人は明るめの色が似合う
- 暗めの瞳の人は深みのある色が似合う
上記の大まかな傾向はあります。でも、すべてのチェック項目が同じ方向性になるとは限りません。
「目の色はすごく明るい、でもそれ以外の色素は暗め」というような人も数多くいらっしゃいます。
そのため、色素のチェックだけではなく、ドレープと呼ばれる色の布を当てて色ごとの「顔映り」を調べていくのがプロのカラーリストによるパーソナルカラー診断です。
ドレープを使った診断方法
顔の下にドレープというカラフルな色の布を一枚一枚あてていき、顔映りの変化を見ながら見極めていきます。
この時の似合う色というのは「赤が似合って、青が似合わない」というものではありません。
色みの他に、明るいか暗いか、鮮やかさや穏やかさ、清濁など様々な視点から肌へ与える影響を分析していきます。
直観的な「似合う」「似合わない」といった内容ではなく、色彩学の理論に基づいているのがパーソナルカラー診断です。
似合う色と苦手な色の見え方の違い
たとえば苦手な色の場合・・・、
顔の中に影を作ってしまい、くまやしみ、しわが目立つ
フェイスラインがたるんで顔が大きく見える
肌色がどんよりして不健康に見え、実年齢より上にみえる
服の色だけが浮いて見えてしまう
肌の色むらが目立ったりくすんでみえる
髪や肌の艶が失われてみえる
肌色にマイナスの影響が出ます。
似合う色のメリットはというと・・・
フェイスラインが引き締まってみえる
色の効果で血色がよくみえ健康的なイメージになる
肌色が均一にととのって、肌そのものが綺麗にみえる
色が顔のメリハリを強調して目鼻立ちがはっきりみえる
瞳が輝いて目力がアップ
その人本来の魅力が引き出され、好印象につながります。
結果として、
- コスメやファッションの色選びに迷いが減ります
- 本来の魅力や持ち味が引き出されて、自然に洗練されます
- 第一印象がアップします
- お買い物の効率が大幅にアップします
- 自分の個性や長所を知ることで自信がつきます。
自分の魅力や持ち味が分かるので、いざという時の自分の見せ方が揺るぎないものに変わります。
服の色はもちろん、顔映りの良い色はヘアカラーやメイクで取り入れても効果抜群です。
また、似合う色以外にもパーソナルカラー診断による色の見え方を知っていれば、こんな活用方法もあります。
- 影が強調されやすい色だけど、シャープに見せて仕事が出来る雰囲気を作りたい!
- 普段は親しみやすいと言われるけれど、あえて表情が硬く見えやすい色を使って、きりりとした雰囲気で後輩の指導をしたい!
例はビジネスシーンをあげましたが、目的に合わせて自分で自分を演出することができます。
TPOに応じた見せ方を自分で選べることは、大きなメリットの1つです。
似合う色はおもに4つのグループに分けられます
パーソナルカラー診断では色の特徴ごとに4つのグループに分けられています。
スプリング、サマー、オータム、ウインター、という四季の名前がついたグループです。
四季の名前は、グループの色のイメージによってつけられています。
(流派によって4~16分類など様々な分け方がありますが、多くはこの4分類をベースにした派生形です)
※芸能人の方はあくまでイメージです。
色素の特徴によっては、1つのタイプだけではなく、2番目に似合うタイプの特徴が大切になってくる方がいます。
その場合に重視しているのが「得意な色の明るさや鮮やかさ」です。以下のような色の特徴分けをしています。
MEIBIでは、グループ分けを一番の目的にはしていないので、その方の持つ色素によってこの分類を使い分けています。
4分類は配色やテイストを見るのにもとても優秀なこと、1つのタイプにぴたりと当てはまる方も多くいらっしゃること、細かいグループ分けで限定せず、似合う色の範囲は広くお伝えしたい、と現在はこのようなスタイルになりました。
以下は4分類のイメージです。
春 / Spring…
春のお花畑にあるような明るい色や、ビタミンカラーと呼ばれるフレッシュな色がお似合いのタイプです。
ベーシックカラーはアイボリーやベージュ、キャメル系など、軽やかで明るい色がおすすめです。明るめのゴールドやピンクゴールドのアクセサリーがよく似合います。年齢に関係なく、親しみやすいキュートな魅力が持ち味です。
夏 / Summer…
初夏に咲くあじさいのようなラベンダーや、ローズピンクに代表されるエレガントな色がお似合いのタイプです。
梅雨空を思わせるグレイッシュな色もシックに着こなせます。ベーシックカラーのおすすめはオフホワイト・グレーやネイビー。シルバー系のアクセサリーで洗練された印象になります。優しげでソフトな魅力が持ち味です。
秋 / Autumn…
秋の紅葉を思わせるような深みがある落ち着いた色がお似合いのタイプ。
大き目のゴールドのアクセサリーをつけると女性らしいゴージャスな魅力を演出できます。トラディショナルな装いも得意です。アースカラーもリッチに着こなすのがこちらのグループ。ベーシックカラーのおすすめはダークブラウンやベージュです。
冬 / Winter…
はっきりと澄んだ色がお似合いになるタイプです。コントラストの強い鮮やかな色で、ぐっと個性が引き立ちます。
唯一モノトーンが含まれるのがWinterのグループ。ベーシックカラーのおすすめはグレー、ネイビー、ブラック。シャープでモダンなコーディネートは大得意です。アクセサリーはシルバー系で、中でも輝きが強いものがおすすめです。
パーソナルカラーはどこに取り入れるのが効果的??
パーソナルカラー診断は、色ごとの「顔映り」を調べていく診断です。
洋服ではトップスやストールなど、顔の近くに取り入れると顔色や肌が輝きます。
そのため、顔の中に色がダイレクトに入るメイクや、顔と密接しているヘアカラーで取り入れると更に効果的です。
特にパーソナルカラーを取り入れたメイクは、テクニックを駆使しなくても綺麗に仕上がる、という大きなメリットがあります。
また、ヘアカラーは合わない色だと傷んで見えたり人工的に見えやすいため、やはりパーソナルカラーがマッチします。
それ以外の顔から遠い小物やボトムス等は、パーソナルカラーだけにこだわらず、全体のバランスを優先してコーディネートするのがおすすめです。
似合わない色が好きな色の場合はどうしたらいいの?
似合う色は、外見を最も美しく見せてくれる色です。
対して好きな色は、心が落ち着いたりと、内面や潜在意識に作用するものです。
好きな色はぜひ着て頂きたいし、私自身ももちろん着ています。
- 似合わない色は配色のテクニックで似合う色と合わせて着こなす
- 顔回りのアクセサリーやメイク、全身でバランスを調整する
似合う色の基準を知ることで、苦手な色も今まで以上に素敵に着こなせるようになります。
実際には、自分が得意な明るさや鮮やかさ(色のトーン)を知れば、着こなせる色のほうが苦手な色よりも圧倒的に多いです。
個性に合わせた似合う色の基準を知り、ファッションを楽しんで頂くためのものです。
特定の似合う色だけにとらわれず、ぜひ様々なカラーコーディネートを楽しむために活用してください!
